クソみたいな日本の政治、ガザでのジェノサイドとそれを支援する企業たち、シオニズムが蔓延るハリウッド、その他諸々で絶望感でいっぱいになっていた最近、これを見て本当にハッとした。本当に息を呑んで、涙を我慢できなかった。ストーリーは確かに映画をある程度見てる人からしたらきっとあるある展開だし驚きもないんだけど、ゲゲ郎の台詞ひとつが、自分の絶望感でいっぱいになって虚無になってる場合じゃないことに気付かせてくれた。
私にも今からここで生きていかなきゃいけない息子がいるじゃん。大袈裟じゃなく、これを今見ていなかったら絶望感のまま今年終わるところだった。今まで通ってこなかった水木作品にも、水木しげるにも興味が湧いた。
ウォンカは確かに多幸感溢れて幸せな気持ちになれたし大好きに変わりない。けど、今の現実世界と比較した時にはどうしても救われなかった部分を、ゲゲ郎と水木が拾い上げてくれた。普段見ないジャンルだけあって、本当に見てよかった。水木しげるにも、これを世に出した製作陣にもお礼したい。ありがとうございました。
