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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のぽのネタバレレビュー・内容・結末

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

無料公開されてた漫画読んでから観たから多少わかったけどもっと鬼太郎のこと知ってたらさらに面白く観られたんだろうなと思うとちょっと悔しい。

つい泣いてしまったところがいくつかあったので備忘録。
1、妻と再会したゲゲ郎が「長い間一人にしてすまなかった」って謝って抱きしめたシーン。ずっと探し続けてたこと、自分が寂しくて心配で不安だったこと、は何も言わずにただ妻に寂しい思いをさせてしまったことを謝るの、あまりにもあたたかい愛でいっぱいで涙が溢れた。それが優しさであることをわかっていて妻もありがとうとかごめんとかじゃなくて「相変わらず泣き虫ね」って返すのも……うう……😭大切に想い合っている……😭
2、ゲゲ郎が「子どもが生きる未来だから」と自分が恨みたちの依り代になることを水木に告げたシーン。「はよう行かんか」って言ったのも最初の頃に同じやりとりがあったときとは違うように聞こえてゲゲ郎と水木の関係性が見えて良かった
3、時ちゃん(の狂骨)が泣きながら「忘れないで」って言ったシーンとそれに対して間髪入れずに真っ直ぐに「忘れないよ」って返した鬼太郎のシーン。あれはあかん。苦しい。苦しい。忘れないよ、私たちも
4、エンドロール終わってラスト、墓から生まれた鬼太郎を見て、最初は生かしておけないと思った水木が数秒後、何も言葉を並べず鬼太郎をただ抱きしめたシーン。言葉が無力になることも、誰かがその人が生きていたことを覚えていることが生きた証になることも、この映画のこの形でしか伝えられない方法で感じられたことがすごく良かった。
作中にわかりやすい"救い"はないけど、この映画を観た私たちがどんな形であれ(レビューであれツイートであれ二次創作であれ)、この映画の話をすることで狂骨たちも水木もゲゲ郎も成仏できるんじゃないかなと思った
ぽ