子供の頃に見ていた『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズ。
オススメ頂いたので今回もレイト・ショーへ。
ちなみに知識はアバウトそのもの。
悪い妖怪を“鬼太郎一味が倒す”程度のざっくりしたイメージのまま鑑賞。
冒頭からシリアスな空気感、物語もヘビーな展開で面食らった。
“地上波の子ども向けアニメ”ではなく、完全に映画仕様の大人向け。
アニメと侮るなかれ、緻密に構成されたプロットは流石のPG12指定だ。
『相続』に絡む怨恨+ドロドロした恐怖感満載のテイストは想像していたライトなものと違ったけれど、このくらい攻めた作りのほうが個人的には好み！
話の流れも面白く、しっかりハマれた。
しかし…いつの世も人間の業は深すぎるね。
目玉のおやじと鬼太郎の生誕へ繋がる明かされていなかった謎。
“明るく良い話”とは無縁なダークにホラーに突き進む尖ったアニメ映画だった。
ラスボスのキャラクター含め、一癖も二癖もある登場人物ばかりなので、胃もたれすること間違い無しの怪作。
どうやら元々はこちらが本来のスタイルらしく、地上波の『ゲゲゲの鬼太郎』は万人向けにマイルドな味付けにされた企画らしい。
なので、エグい話が好きな方には推奨できます。
ただ、系統のシリーズを全く知らない場合はやはりキツイかも。
さるさん、ありがとうございました。
