うーん、前評判がよすぎて、ちょっと期待しすぎたかな…いまいち乗り切れず。エンディングで『墓場鬼太郎』につながるのがわかって、そこでやっとおお！これがそうなるのか！という喜びはあったのですが、それ以外は、うーん……BESTIAで見たので、音響は文句なしに素晴らしかった。そこは良かった。
横溝正史っぽい導入はワクワクしましたが、鬼太郎といえば、の妖怪がたいして出てこないし、ブロマンス要素はそれほどでもないし（嫁がいる男に萌えるほど腐女子は単純じゃないんですよ！！！）、やたらとタバコの煙がすごいし、わかりやすすぎる犯人と、ミステリに見せかけた「妖怪の仕業です！」というがっかりオチ。途中で挟まれる戦中のエピソードも、水木しげる先生が描いていたものとは全然違う…水木先生は戦争が無駄だと、馬鹿げていると言いながらも、でもそこに突入せざるをえなかった人間の哀しみとおかしみを見出していたのではなかったか…？
Not for meなんだろうな、と思いつつも、やたらとセリフで説明するわりに特に村の連中のもつ力や動機の理由もよくわからないのは残念。途中ウトウトしてしまったので見落としてたらごめん。あと、私、「クレヨンしんちゃん」以外のアニメはそんなに好きじゃないし見てないので、これはアニメリテラシーが必要な作品なのかもしれません。
なお、カジュアルですがゲロシーンがあります。
