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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のmooのレビュー・感想・評価

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)
3.5
テレビシリーズ6期をベースに鬼太郎の誕生秘話。水木しげる生誕100周年記念作品。

因習村で繰り広げられる、犬神家かな?な、人間たちのゲスでゲスな部分と目玉の親父の過去と水木先生の話。


鬼太郎は、たぶん4期勢+再放送で3期をちょぼちょぼ見てたのかな。 ミリしらできて大丈夫かしら…と思ってきたけど、普通に面白かった!!

普段見ている映画がホラーや悲惨なのが多いからかもしれないけど、鬼太郎って昔からたまにトラウマ回あったよね〜って印象で、そこまで悲惨すぎると感じなかったし、Twitterでよく見る沼るほどはハマらなかった。

6期見てないのでシリーズ追いたくなるなあ。

水木しげるの遠野物語と柳田国男の山人論をちゃんと読みたくなった。(山人=幽霊族なのかな)

時ちゃんへすごい電波塔ができるんだよと話す水木のあと、ゲゲ郎が牢屋で時ちゃんに話す「この世は変わろうとする者と変わりたくないと拒む者との争いで、うまくは進まないけど(そう望むなら)そうなったらいいね」みたいな言葉がとても心に刺さった。

エンディングからの映像も本当によかった!!

PG-12なのか。こういう鬼太郎もいいものだ。



【余談】

わたしは大学でちょこっと民俗学を齧っていたのだけど、恩師が山岳地帯の文化かなんかの研究をしてて、山岳の村へよく取材に行っていたそうで、誰も絶対入らないような山道で、たった今火を消した跡を見ることが多々あった。山姥(見えざるもの)は経験上絶対にいる!と言ってたのが印象に残ってるんだよね。

この恩師との聞き取り調査で、初めにその土地の氏神の神社に挨拶に行ったときに晴れてるのにどこから?と雨が降る現象を経験して「?!」となって「あー…神様が歓迎してくれてるときはよくこうなるよ。神様のちゃんといる神社なんだね」とサラッと言われた。

もともとオカルトはすきだけど「不思議なことはあったら楽しい」より「見えないだけで案外いるのかもね」になった。

触り程度で、きちんと柳田国男を読んでこなかったけど、改めて民俗学の本をちゃんと読みたいなあ。
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