このレビューはネタバレを含みます
鬼太郎愛を感じる作品だった。
よくバディモノとして面白い、キャラ萌え映画だと感想を周囲の漫画家から聞いてたけど…たしかにバランスがよかった。
個人的に良いバディモノはバディそれぞれが一人立ちできる強さがあって、それぞれ価値観の違いはあれど共感もできるって状態が良いと思ってて。
尚且つ今回片方が異形の存在でありながらずっと人間を信じてるみたいなところが、人間でありながら人を信じれなくなった水木とのバランスにあっていてよかった。
しかも戦いでも意外と水木が奮闘していて、バックボーンがちゃんと機能してる。
人間を死人にしてエネルギーに変えるというのも鬼太郎版村ホラーだから出来る本領発揮と感じてよかった。
ただ、好きじゃない人物が結構出てくる(ただ死ぬためだけに生まれたヘイトキャラ)からその分でマイナス。
そこの両立ってどうすればいいかってなると、悪い面は勘違いで本当は良い面もあるみたいな状況を作るしかないかもと思うけど、そこまで求めるには尺が足りないしこの映画の描きたいところでは無いのもわかるから、これは好みだろうな。