昨年公開されとても評判が良かったので、観たかったのですが、もう配信!さっそくアマプラで鑑賞しました。
映画館で観ていたらもっと評価が上がっていたと思いますが、とても面白かったです。
「ゲゲゲの鬼太郎」は、もちろん子どもの頃から知っていましたが、あまり本気で見ていた記憶がありません。
僕の中では妖怪ギャグマンガぐらいの扱いでした。
でも、大人になってから、水木しげるさんのドラマや関連する書物などに触れ、彼が単に妖怪を怖い(怖がらせる)ものとして描いていないこと、
彼の漫画のバックボーンには、自身の戦争体験が色濃く存在していることを知りました。
本作は、作家水木しげるの源流のような気がしました。
劇中の水木は、自己の利益のためにあの村を訪れますが、常に自分の戦争での傷を背負っていて、拭いきれずにいます。
彼が訪れた村は妖怪や妖怪よりも醜く、悍ましい一族が住んでいました。
その村で起きる惨劇は、皆さんご指摘されているように、「ほぼ犬神家の一族」
原作の水木しげるさんは、戦争と同じぐらいに恐ろしいものは、自己の利益しか見えない人間の恐ろしさを訴えたいんだろうなと思いました。