ふじこ

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

血液銀行勤務の水木は、M(エム)と呼ばれる疲労を感じる事もなく働き続ける事が出来る、龍賀一族が独占し一族が経営する会社で作らせている秘薬について、龍賀一族の長が亡くなった事に託つけて探ってくるように命じられ、東京から一族のある村へと赴く。


わたしの知ってる水木氏とは別人のようだな…と思いつつ視聴。
鬼太郎は原作もちょいちょい読んだしアニメシリーズをもうアニメを観るような年じゃなくなっても観てたし、なんなら大人になってから墓場鬼太郎も観た。
完全にパラレルワールドと言うか…新規創作で、鬼太郎が生まれる前に親父と交流があった水木を描いてた。
親父も完全に別人になっとる…ミイラ男みたいな超巨漢だけど腰の低いヤツだったはずなのに。
この辺はまぁ完全に女性向けの為とか、売れる為のアレだから仕方ないんだろう。前に墓場鬼太郎を作ってくれただけで有り難いくらい。

最後のエンドロールに原作の鬼太郎が生まれるシーン(水木は今作のキャラ)やってたけど、ゲゲ郎が呪いを一身に受けてあんな巨大化してしまったって事なんだろうか…。水木は全部忘れてたから良いとして、まぁまぁすぐに巨大ミイラになって戻ってきて、妻と一緒に水木の家の隣の廃寺に住んで、幽霊一族は絶滅寸前で…病気になっちゃって…って話をしたのかな…。ゲゲ郎はやっぱ呪いアカンわ…ってなって、妻も血を取られすぎてアカンわ…ってなって、原作通りに埋葬されて墓から鬼太郎が生まれたけれど、原作と違って墓に叩き付けて捨てたりせずに薄っすら残ってた記憶が鬼太郎を抱き締めさせた と。
なんか結構無理ありそうな感じがするんだけど…あとあの地下空間で一回鬼太郎生まれてなかった?声が聴こえただけなんだろうか。イマイチ分からんかった。水木がゲゲ郎の妻を連れ出したのは分かるんだけど、妻はあの村の周辺でゲゲ郎(ミイラ化)が戻ってくるのを待ってて、それで廃寺へ…って感じなのかな。
生まれた時から片目が潰れてたのはなんでなんだろ…。

でも原作と違って大事にされてたんなら、人間ってつまんなすぎ~みたいな子に育たずにちゃんと恩義を感じてアニメの鬼太郎みたいに人守ったりするようになった…んだとしたらそこは納得。
原作だったら人間ってバカですよねぇ…ケヘヘヘ みたいな気持ち悪い子で、水木が地獄に片道切符で行っちゃうのも普通に見送るし、水木の母親が頭おかしくなっちゃうのも フーンて感じだったもんな。ここだけは胸熱だった。

しかしながらアニメは全く視聴し慣れてないので、このシーンをこの長さで映す意味ある…?とか、あの若い女性の最後は狂気と悲しみや自身、村、一族への恨みの中で水木の首を絞めたんだと思うけど、絵も声も全然軽くて ほんとにこれで良いのか…?とか思ってた。
個人的に多分禄に動かない絵をじっと見詰めるのがイヤで、あとはあんまり強くやると子供が観られないからかな?それともアニメの表現力の限界なのかも知れないけども。
やっと面白くなったかな?ってなる後半も悪役が笑ってるシーンも多すぎるし長いし、なにこの時間…って、楽しそうが過ぎるだろ と。こういうのって何に当たるんだろう…尺稼ぎ?する意味もあんまない気がするけど…テンポが悪いところがちょいちょいあったなあ。
猫娘は全く存在感ないから出てこない方が良かったまである。めっちゃデカくなっててびっくりしたわ。鬼太郎とのサイズ感合わなすぎる。あれもう寝子さんだろ。

ゲゲ郎の喋り方とか声は最初なんか気持ちわるいな~と思ってたけど、それは最終的に慣れた。でも目玉になってからは、個人的にくっそ甲高い声の親父が馴染み深かったから、全部一人で粉砕出来そうなサイヤ人の声で違和感だし、だけど墓場鬼太郎だとそれは鬼太郎の声だった気がするからそこでも違和感を覚えてた。
でも、記憶に残る声って実は偉大なんだろうなあ。数日経って水木の声もゲゲ郎の声ももう朧気だけど、Z戦士みのある目玉の親父の声は憶えてるし印象深い声ってすごいな。
ふじこ

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