夢を追うにも多くの形がある。インドの田舎で育ち格安の航空事業を立ち上げることを夢見たネドゥマーランに待ち受けていたのは"戦い"。彼がデカン航空を創設して飛行機を飛ばすまでの人間ドラマを映した作品。
この手の物語にもインド映画らしい過剰的な表現や歌唱も交えているため中々飽きずに見れた。
ただ彼の夢はそう簡単に叶うことなく周囲から嘲笑されるし、阻むように今まで積み上げてきたことが崩されたりビジネス妨害も受けたりする。
特に後半部に関しては妨害の面も陰湿さを増し夢と心を潰しにかかってくる障害だらけ。
そんな妨害との戦いの渦中で映るのは、何度折れかけても立ち上がるネドゥマーランの姿。とはいえ孤独の戦いでもなく絶対的で屈強な精神の男というわけではない。人間だもの。
何度も精神面でも窮地に立たされるが、彼の妻ボンミを始め、多くの人の信頼と支えをバックに立ち上がれる場面もあり、特に村人との電話の場面が個人的に特に感動した。でもやはりこう人の心を動かせたのはネドゥマーランの彼の姿があっただろう。
余談だが映画館でインド映画観るの久しぶりで疲れた…。
