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ブーメランのようにのsaetaのレビュー・感想・評価

ブーメランのように(1976年製作の映画)
3.6
30歳代後半〜40歳前後の円熟期と呼ぶべき時代のアラン・ドロンの作品が好きなので、ちょうどブルーレイが販売されていたので、25〜6年振りに観てみました。

ドラッグパーティで酩酊し、踏み込んで来た警官を誤ってライフルで撃ってしまい投獄された息子を奪還するため、かつての暗黒街の組織を頼り、息子と共に逃亡する。正にブーメランの如く嘗ての己の行いが禍が転じ息子へと…ストーリーは単純であるが、セリフの少なさに凄みも感じ、全体的にはなかなかの良作。

舞台が南仏、おそらく冬(ドロンと弁護士がウールの厚手のコートを着ている)。なのに、エキストラや周りの人物がやや薄着であったり、4Kレストア版という事で画像を補正しているのだろうが、冬なのに花が咲き誇っていたり、妙に緑が鮮やかであったりとか、違和感を感じる部分も多少あった。
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