シネマ5454

そして僕は途方に暮れるのシネマ5454のレビュー・感想・評価

そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)
3.6
2023-193本目

函館に行ける!!
娘がはしゃいでる

なんのことかと思ったら、文化展で賞に入り、函館の大会に参加するそうだ

彼女は美術部
と言っても顧問もいない、先輩はいるが娘同様みんな独学。
教えている側も正解かどうかわからずに、経験を伝えてくれているらしい。

絵のタイトルは「待ち合わせ」

その絵見た祖父。祖父はカメラの心得がある。ひとしきり褒めた後、
「待ち合わせ」を表現するのに、このガードレールはこの量必要なのかい?もしかしたら、それはもう少し減らして、桜の木をもっと増やした方が題名の世界観が表現できるのでは?

愛情深いがあまり話さない祖父が饒舌に話すのに驚いた。


今作は決して見やすいストーリーでなく、面白い出来事が起こるわけでもない。きっと舞台の方が映えるのでは?とも思う。
正直、いつもの三浦監督の、どきっとするところが弱い気がした。
ただ祖父の、タイトルの世界観、の言葉を思い出すと、なかなかの良作な気もする。

残念なのはそれを感じ取ることのできない自分の感性なのか?

とりあえず、苫小牧(監督の出身地)の錆びついたロケーションは、途方に暮れる、にとても合っていたと思う。

藤ヶ谷くん、素敵でした。
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