このレビューはネタバレを含みます
ハッピーエンド?いや、そう易々とはいかないよって辺りに、今までのクズっぷりをチャラにしてやるものか、というサディスティックな感性が垣間見れる気がした。
内省のできない人間は自分を語る言葉を知らないし知ろうとしない。自分の感情を語れない。だから他人と語り合うことも避ける。自分との直面は恐怖さえ覚えるのかもしれない。
周囲の人間が主人公を面白がってるうちは救いがあるかもしれないが、周囲が飽きたら?最期まで飽きずにカメラを回し続けられるのだろうか…?
しかしまたこれだけクズっぷりを露呈させていると周りは優越感に浸れるだろうなあ、なくてはならない存在になってしまうかもなあと穿った見方さえしてしまった。ある意味で主人公は利用価値のある人物なのかもしれない。
薄ら寒さ三分の二と人情三分の一ってところかな。。。