たかちゃん

ココ・シャネル 時代と闘った女のたかちゃんのレビュー・感想・評価

3.9
孤児から晩年までのココ・シャネルを、アーカイヴとインタビューで描いたドキュメンタリー。男性遍歴、戦時中のドイツへの協力、香水戦争など若き日のガブリエルの強かな生き方を中心に構成。戦時下ではドイツとチャーチルのパイプ役を果たしていたためか、パリ解放後、彼女は逮捕されているが数時間で釈放。これは裏でチャーチルが動いたからだとされているが、そこには触れておらず、フランソワーズ・サガンの「反ユダヤ主義者!」と非難する言葉で締めている。本作はむしろファッションデザイナー、香水制作などのココ・シャネルの業績にスポットを当てている。
これまで、ココ・シャネルを描いた映画は多いが、本作のように彼女の闇の部分を避けることなく触れているものはなかっただけに、貴重な作品。
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