トモナ

クラック: コカインをめぐる腐敗と陰謀のトモナのレビュー・感想・評価

4.5
クラックとは:粉末のコカイン塩酸塩から塩基を脱離させたコカインの結晶。コカインより安価で即効性がある。

クラックが主にブラックコミュニティで流行った背景について解説されている。
「クラックは黒人が道端で堂々とやるもの、コカインは中産階級が隠れてやるもの」という暗黙の了解のもとで作られた法案は、コカインと比較してクラックの使用・所持が桁違いに重い罪として設定された。
政治家は、中南米から入ってくる麻薬は政治的なしがらみによって黙認しておきながら、「麻薬はダメ!」と貧困の中で麻薬ビジネスに巻き込まれた人々を片っ端から紛糾していく。
途中に出てきた「ストリート・キャピタリズム」って言葉が良いなと思った。薬物に手を出すのも、売人になるのも、結局はお金がないことが原因。親に薬物を売り付けたって人もいるらしい。
トモナ

トモナ