まる

Firebird ファイアバードのまるのネタバレレビュー・内容・結末

Firebird ファイアバード(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

誰も幸せにならないけど、この作品はそれで満足するというか。

写真は永遠に消えてしまう一瞬を残すもの、みたいな言葉がかなり印象的。浴室で、セルゲイの写真が浮かび上がってくる時泣きそうな顔をしているローマン。ルイーザに呼ばれて浴室をでていく。光が入ってしまって、徐々に真っ黒になっていくシーンが忘れられない。
自分が写真をやっているからか、フィルムカメラ、フィルム写真、現像などのモチーフが印象的で、素敵だと思った。

日没頃、夕暮れ、海の波の光が好きな色で、綺麗だった。親友を失った湖はもっと澱んで、暗いものだったはずなのに!

結婚するのって言われた時の顔本当に演技上手いなって。こっちもしっかり苦しめられた。あと新年早々友人と好きな男の矯正聞かされてあんなん仕打ちしたくなる。

ずっと友だちよね、のあとにローマンとの結婚を打ち明けたということはルイーザ、お前は多分セルゲイの気持ちに気づいていた。少佐も普通にわかっていたろう。
あとルイーザは最後の皮肉?嫌味?の台詞が圧巻すぎて口開いた。だったら同じ墓に入れば?妻じゃない人には墓の場所なんて教えてもらえないだろうけど。あなたは彼の何?赤の他人。You are anything.ひぇ、、、、、、

なんでこういう、年上の力のある男の気まぐれで年下の受けが生涯引きずるレベルの傷跡残されないと行けないんだろうとふと思った。けど、これは外野の目線であって二人の間には愛がちゃんとあるのだろうし、辛い部分を忘れさせるぐらいの幸せばかりが残っている気がする。ハーーッッッ

そして何よりあまりにも肉体美。これはやばい。

私を忘れないために、と航空機の模型を渡すけど、それってそれって、いつか忘れようとする日が来るかもしれないけど忘れないでって事ですか?それでもって最後は忘れていいなんて、忘れられないのわかってて言ってますよね?苦しいよ。

舞台設定ソ連なのにみんな英語しゃべってるの段々じわってきた。結構あるのかなこういうの。
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