今日は、シアタス心斎橋で『PARFECT DAYS』を観るつもりで家を出たけど、チケット完売してた。
なので、急遽、なんばパークスシネマに行くことにして、そこで二本観ることにした。その一本目が本作。
1970年代後半のエストニア。
この小さな国はソ連の支配下にあった。
そんな国での切ない愛の物語。
若く美しいセルゲイは空軍の二等兵。兵役を終えたら、演劇の道へ進む予定だ。
ある時、大尉のローマンがセルゲイの基地に配属されてくる。ここから、彼らの秘めたる愛の物語が始まる。
しかし、同性愛が罪になる土地である。
でも気持ちを抑えられない。
セルゲイの無邪気さと
ローマンの現実主義なところ
観ていて、拷問だったり、投獄だったり恐ろしいことが起こらなければいいな…と思い、ハラハラしながら観た。
幸い、そのようなことは起こらなかったが、やはり思い通りにはいかない。セルゲイの一途な想いと、士官としての立場とセルゲイへの愛に苦しむローマン。
結婚は疑いを逸らすためか
悲しい選択である
エストニアの作品だが、ほぼ全編英語の台詞で撮られていたから、少し演劇っぽくて、不自然さを感じたけれど、それを補うには十分な美しい物語だった。
本作は実話が基になっている。
成就しない恋愛の苦しさがひしひしと伝わってきたが、過剰な演出はなく、泣かせに来たりしないところには好感が持てた。
エンドロール後のワンカット…車の後部座席に乗った少佐が出て来たけど、あれ…よく分からなかったなあ。