ゆべし

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Home(原題)(2008年製作の映画)
2.5
ユペール様が年頃の子供3人を育てる普通のアラフィフ主婦役を演じるが後半ははやはりユペールの狂気が顔を出す。自然豊かな環境で平和に暮らしていた一家の目の前に高速道路が出来てしまうお話。現代人にとっては当たり前の「道路」が暴力的な恐怖の対象として描かれており、仲の良い家族の日常が徐々に崩壊に向かう過程から道路に対する恐怖を煽られる。道路建設は文明社会のインフラとして見過ごしがちだけど、その犠牲になる人達が現実にいる、当たり前の事への気付きを与えてくれる映画だった。「激突」や「クリスティーン」みたいに車を恐怖の対象にしたサスペンスは多々あるけど、「ただの一本の道路」の恐怖をサスペンスとして描いた映画は他には無いのでは。
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