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ノーカントリーのxavierのレビュー・感想・評価

ノーカントリー(2007年製作の映画)
3.8
純粋な悪に飲み込まれる…
狩りをしていたルウェリン・モスは荒野に停まっている数台の車を見つける。彼は何事だろうと気になり側まで行くと、そこには銃で撃たれた死体と車の荷台には大量のヘロインがあった。モスは誰か見てるのではと辺りを見回すと木の下に死体があり、その傍らにはアタッシュケースに入った200万ドルの大金があった。やばい金とは知りながらも大金を持ち去ったモスは、謎の殺し屋アントン・シガーに追われることになる。事態を察知した保安官ベルは2人の行方を追い始めるが…
ストーリーはこんな感じ。
いきなり衝撃的なシーンから始まるこの作品。まぁ、何と言っても殺し屋シガーを演じるハビエル・バルデムが凄いよな。

牛の屠殺用のエアガンが武器ってところが変わっているけど、コレがなかなかの殺傷能力!250キロもある牛の額に当てボルトを発射するだけでたちまち死んでしまうぐらいの破壊力。そりゃ人間なんて、ひとたまりもないわ…
そして存在も不気味だよね。足音もさせずに近づき瞬時に殺してしまうところも怖いんだけど、あの感じで目の前に現れると助からないって思ってしまうもんな。
それにあの噛み合わない会話もなんか怖い
人の質問には答えようとはしないのに、自分の質問には執拗なまでに答えさせようとするしね。
今まで見てきた殺し屋の中でも1、2を争うぐらい冷酷だよね。こんな奴につきまとわれたくないわな。

そしてシガーに追われるモスのシーンは緊迫感が半端なかったなぁ…
2人のシーンを観ているだけで、自分もなんか追われてるような感じになったもんな
まぁ、それにシガーのビジュアルが気持ち悪かったなぁ…

とシガーの印象がインパクト大なこの作品
シガーが出てる所は面白かったんだけど、
トミー・リー・ジョーンズが演じた保安官ベルのシーンがねぇ…
あらすじだけ読んだ印象では、シガーに狙われるモスを助けるんだろうなぁ…って思ってたんだけど、思いの外捜査はしないし思いの外モスとシガーの後を追わないわ、
"あれっ?"って思ってしまったわ。それにセリフの部分は何が言いたいのかさっぱり解らない。難解すぎるよね。
考察を読んでも解らなかったわ。
個人的には、あらすじを読んだ時に感じた印象ぐらいのベルには動いて欲しかったかなぁ。そうしたらもっと良くなったんじゃないかな。そこはちょっと残念だったかな
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