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ノーカントリーのjun2kmのレビュー・感想・評価

ノーカントリー(2007年製作の映画)
4.0
この映画を見終わって30分。まだ手足の末端が冷えたまま震えてます。
話しは変わりますが、子どもの頃に真剣に隠れんぼみたいな遊びしたことありますよね?ほんまに真剣に、ですよ。建物や木の陰とか車の後ろとかに身を潜めて、息も潜めて、足音も立てずに。
この映画は命をかけた大人の隠れんぼです。息の詰まり度120%!ハビエル・バルデムさん演じる殺し屋、行動は天才的で冷静で頭脳明晰で殺しのエリート?なんやけど、行動原理が不可解で、子どもなんです。だから怖い。彼にしか理解できない根拠のない自分のルールで動いてて、ほんとに怖い。ガソリンスタンドの主人との会話のシーン、もう耐え切れない!映画全体に漂っている緊迫感にからだが凍ります。ほんまに動けない。ああ、まだ膝から下が震えてて、ほんというと真っ白な状態です。頭が空白になって手足がビキビキと冷たくなりたい方、ぜひどうぞ。
あ、そうそう。最後、トミー・リー・ジョーンズさん演じる保安官の台詞に心臓だけは解凍されますよ。多分。
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