交通事故で最愛の妻を亡くした軍人のマークスは、事故現場に居合わせていた統計学者のオットーに、事故の裏で手を引くマフィア組織の存在を知らされる。怒りを燃やすマークスは、家族を顧みず復讐のための計画に身を投げるが...
まさかこのシビアかつ救いのない内容に、これほどまでの笑いや皮肉、感動を詰め込んでくるとは。2時間弱の鑑賞を通して、喜怒哀楽の全てを感じることができる感情のジェットコースターのような映画だった。インテリ批判と親子愛が重要なテーマになっている一方、手に汗握るアクションシーンも秀逸。個人的に、これまで一度も外したことがないデンマーク映画に対する信頼度を一層高めてくれた映画でもあった。