消々

ライダーズ・オブ・ジャスティスの消々のレビュー・感想・評価

2.0
原因を探っても無駄。出来事は様々な流れから生まれるのだから。
オットーが語った(一言一句ではないが)その言葉自体が、この映画をよく表していた。
妻を電車の爆発で亡くした軍人(マークス)の元へ、オットー、レナート、エメンタールという3人の学者が訪ねてくる。爆発は事故ではなくてROJによる事件だと主張する彼らの言葉を大した検証もせずに受け入れ、感情のままにROJメンバーををなぎ倒していく。まずは、犯人探しにおいて、原因は本当に彼らなのか。短絡すぎやしないか。というハラハラ感を持たざるを得ない。
犯人を追う中で、メンバーそれぞれの傷をえぐり出しつつ互いのことを知り、少しずつ距離が縮まっていく。完全な解決にはならないけれど、それでも友情という新しい関係が傷を少しは浅くしたようでもある。この友情が生まれる複雑さも、何か原因があるわけではなく、「付き合い」という流れの中で出来上がる。
ただ……ただ……ラスト……それで良いのか……私は腑に落ちなさすぎた。
消々

消々