退屈ではないけど、うーん。ハマらなかったなといった感じ。とにかく愛。
VFXゴリゴリで豪華。音楽も良い。アーリヤ・バットは全ての瞬間で美しく可愛くカッコよく、眼福。長尺ですが、動き自体は多いので、とりあえず最後まで飽きずに鑑賞できる。ベテラン勢の俳優さん方、貫禄が凄い。主人公が若者なので導く者、護る者としてキャスティングが良いなと。ただ、出演時間短いのにベテラン勢に主人公がやや喰われ気味。
神話や神々などの知識があるとより楽しめるのかもしれない。けど、特に知識がなくても概要の説明がちゃんとあるし、ストーリーとしてはかなり単純なので特に不便はない。
とはいえ3部作らしく、その一作目だからかもしれないが、長尺のわりに内容が薄い。キャラクターの魅力がそこまで惹きつけられるほどないので、延々と単純なストーリーを薄く伸ばして同じような描写が続く印象。画面の動きはあるけど、ストーリーの進行テンポがあまり良くない。結末もなんだか肩透かしな気分。
戦闘シーンがいまいち。能力的に仕方ない所もあるが、VFXはよく動くが人間の動きがあまり華やかではなかった。それと、殆どの時間をシヴァとイーシャのラブに費やしていて序盤でお腹いっぱい気味。各要素とエピソードの尺の中での割合が微妙なので、テンポが悪く感じた気がする。
正直なところ、個人的には序盤の科学者のパートがハイライトだった。この冒頭すごくワクワクしたし、格好良かった。とてもよいキャラクターだったので、もっと観たかった。途中までシヴァ達を導く役所でも良かったように思うが（その方が断然嬉しかった）、そうすると完全に科学者の存在感に食われちゃっただろうな。
