あまのうずめ

ブラフマーストラのあまのうずめのレビュー・感想・評価

ブラフマーストラ(2022年製作の映画)
3.4
デリーに住む科学者モーハンは何者かに襲われ、全ての力を支配する最強のアストラを奪われた。ムンバイに住むDJのシヴァはそれをビジョンで見てしまう。シヴァは礼拝で一人の美女に一目惚れし、数日後美女と再会。美女はイーシャと言いシヴァは彼女をパーティーに誘う。


▶︎インド神話をベースに闇で力を支配しようとする勢力と戦うシヴァらを、インド版アベンジャーズばりに描いている。歌や群舞、美女とヒーローの要素は勿論含まれている。

インド映画なので長いのは分かるが終盤の戦いの場面が冗長過ぎて飽きてしまい、折角のシヴァの役割や強さが軽い印象になったのが残念。

精度はそこそこでもVFXの豪華さはあり、神話を現代に落とし込んだストーリーも楽しめる。今作が「第1章、シヴァの誕生」で次章に期待を持たせる締め方をしたのは『バーフバリ』を思わせられた。

それまでのインド映画のヒーロー像と違うのはムキムキ度合いの少ない肉体や自覚の足りなさだけで無く、ランピエール・カブールの求心的なパーツの顔と演技のせいなのか、敢えて狙ってのキャスティングなのか分からないが終始抱く違和感が拭えなかったせいかも知れない。(ごめんなさい)それでもボリウッド版アベンジャーズの入り口として十分楽しめる仕上がりだった。