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鬼平犯科帳 血闘のfra51のレビュー・感想・評価

鬼平犯科帳 血闘(2024年製作の映画)
3.5
試写会で見てきました。

最近の時代劇は本当に、映像も綺麗だしリアリティもあって、ファンとしてはとても嬉しいです。今作も例にもれず、いい作品でした。
テレビシリーズとキャストが全く違っていて、イメージに合う合わないもあったりするので、比べて楽しむのも良いなと思います。
続く、柄本時生さんの「でくの十蔵」もかなり楽しみです。

本当は5をつけたいところなのですが、
前作「藤枝梅安」が良すぎたためか、ひとまず3.5です。
以下良くないことも書いたので、嫌な人は見ないでください。

残念ながら、一番の見せ場とも言える殺陣が、あまり上手くなかったのが気になりました。撮り方なのか、演技なのか、指導の方なのか、理由は分からずですが、好きな作品だっただけにかなり残念。

松本幸四郎さんも、演出としてなのかは不明ですが、シーンによって声が違うのが、とても違和感。なまじ中村吉右衛門さんに声が似ていたりするので、似てるシーン⇒似てないシーン⇒また似てるシーン…という感じで声の違いがかなり目立ってしまっていました。時折所作に歌舞伎感が強く入る所も、違和感があり……これはもう、見る方が慣れるしかないのかなぁと。

他キャストさんも、着物が似合わない・時代劇が似合わない人とそうでない人との差が強く。そんな中でもうさぎ役浅利陽介さんは、どんな作品に入っても失敗しないというか、キャラブレが起こらない役者さんで、凄いなぁとただただ感心。お久し振りの火野正平さんも、着物の裾をまくって走る姿が似合うというかなんというか…w 新たな彦十を楽しませてもらいました。
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