池波正太郎生誕100周年リブートシリーズの第二弾。
満を持しての10代目松本幸四郎による「鬼平犯科帳」。
いや、全然いけるよ。オモロい。
幼少期は主に祖父母に育てられたのでアニメや特撮ではなく時代劇を見せられて育ちました。
小1くらいには「市中引き回しの上、獄門」とか「手篭めにする」とか普通に言っていましたね。
それだからこそ時代劇の火が消えそうな今、この試みには頑張ってほしいし応援したい。
どうしても配役に目が行くのは仕方がないと思います。
祖父・初代松本白鸚の当たり役であり、超ハマり役だった叔父・二代目中村吉右衛門が演じた鬼平を松本幸四郎が演じるのは筋だと思います。
どうしても中村吉右衛門版との比較は避けられませんが松本幸四郎も良かったです。
殺陣もいいですし立ち姿が様になっています。
乗馬は苦手なのかな?とは思いましたが。
これは僕が最初に見た鬼平が丹波哲郎だったから、それほど中村吉右衛門との相違が気にならなかったかもしれません。
若き日の鬼平を当代の市川染五郎が演じていますがこれも良い。
声が似ていますよね。
少し線が細いですが。
もう一つの親子共演である柄本明と柄本時生も良かったです。
柄本時生は出番少なめですが次のTVシリーズのメインでしょうね。
そういえば吉右衛門版で小野十蔵を演じていたのが柄本明なのでここも親子継承が行われています。
今作は密偵おまさ誕生譚、「おまさ:オリジン」なのでおまさ役の中村ゆりがフューチャーされましたがココですね問題は。
中村ゆりは良いです。とっても良かった。
でも吉右衛門版の梶芽衣子の印象が強いかもしれません。こちらの方が個人的には前作をひきずってしまいました。
ちなみに丹波哲郎版では野際陽子。
脇を固める俳優陣もいいですし。
令和の時代の時代劇を撮れるスタッフの技術継承やスキルアップのためにどんどん時代劇を作り続けてほしいです。
藤枝梅安とのクロスオーバーをしそうな前振りもありましたが、よく考えたら池波正太郎って原作以外の映像化禁止してるんでしたっけね。