みりお

仕掛人・藤枝梅安のみりおのレビュー・感想・評価

仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)
3.7
天海祐希さんお目当てに、初日舞台挨拶付で鑑賞😍
人生2回目の天海さん、やはりお綺麗でカッコよくて…
全身黒、そしてパンツスーツでビシッと決めた立ち姿は、現役時代かと思うほどのカッコよさでした🙈💓
そして喋れば面白いとくるもんだから、もはや無敵🌟
河毛監督、豊川悦司さん、片岡愛之助さん、菅野美穂さんが登壇されていたので、派手な登場の音楽もなく、終始大人っぽい落ち着いた雰囲気の中で進められていたのですが、後半は「少し笑いを…」と思ったのか、監督の話にズバッと斬り込んで笑いをかっさらっていく様子は、さながら仕掛人でした🤣✨

監督が「世界に対抗できる時代劇コンテンツ」とお話しされていただけあって、作品自体も面白かった!
表の顔は鍼医者、裏稼業で仕掛人をこなす梅安先生は、終始表情を崩さない淡々とした立ち振る舞い。
そんな梅安先生が、一筋の涙を流しながら顔を歪めて取り組んだ仕掛とは一体なんなのか…
心苦しく儚い真実を知ったとき、梅安先生をグッと好きになること間違いなしです✨

あと片岡愛之助演じる彦さんと、梅安先生の揺るがない信頼関係もとても好き💓
お互い個人事業主だからここまで馴れ合う必要は正直ないのに、仕事の情報交換をしつつ、互いの人間性を褒め、辛い仕掛を労い、酒を飲みながら共に年越しする2人の関係は、まさしくバディ。
「私も京に行ってみたかったんですよ、梅安さん」と、1週間以上掛かる旅路にふらっと着いてきてくれる友だちとか、最高すぎません🤭?

『必殺仕事人』のような派手な殺しの演出や、盛り上がるような音楽はないものの、静謐な空気感の中、心で向き合いながら仕掛けを行なっていく梅安先生と彦さんがいるだけでとても魅力的な作品でした✨
今回私は初めて知ったのですが、『必殺仕事人』や『必殺仕置人』などの有名すぎるTVシリーズは、池波正太郎先生の『仕掛人・藤枝梅安』を1972年に映像化した『必殺仕掛人』から派生した作品なんだそう👀
なので30シリーズ以上ある【必殺】作品の中で、唯一原作があるのが本作だそうです。
池波正太郎先生の生誕100年を記念して、毎年放送される人気シリーズの原点に改めて立ち返り、原作に忠実に映像化した本作は、【必殺】シリーズのファンならば必見の作品かもしれません✨


【ストーリー】

江戸の郊外、品川台町に住む鍼医者の藤枝梅安(豊川悦司)には、腕の良い医者という表の顔と、生かしておいてはならない者たちを闇に葬る冷酷な仕掛人という裏の顔があった。
そんな梅安がある日、料理屋を訪ね、仕掛の標的である女将・おみの(天海祐希)の顔を見た瞬間、思わず息をのむ。
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