このレビューはネタバレを含みます
この映画は映画館で見たかった。
見に行こうと、やっと予定をつけた時にはすでに続編の梅安2が上映していたのは悲しい思い出。
映画館で見たかった一番の理由は、早乙女太一さんの殺陣。
ダイナミックで素早く美しい剣さばき。
いつ見ても素晴らしい。
早乙女太一さんはきっと仕掛人・藤枝梅安にやられる敵役なのかと勘違いしながら見ていたら。まさかのいい人役でビックリ。
早乙女太一さんの殺陣を、スローモーションを入れずじっくり見せてくださったのはありがたい。
(スロー多発するアクションシーンは苦手)
勘違いといえば。
菅野美穂さんが女将殺しの依頼をしたラスボスだと思っていた。
とんだ見当違いで作品を見ていたものだ😅
梅安と彦さんのプロフェッショナル同士の関係性がいい。
こたつでうたた寝する彦さんに、起こさぬようそっと自分の着ている半纏をかけてあげる梅安さんがよい。
そして自分で手にかけた妹を想いながら雪見酒をする梅安。
悲しい兄妹の関係の終焉。
妹を手にかけることになった梅安の葛藤。
成し遂げた後。妹が幼い頃と同様に文鳥を飼っていることを知る、その梅安の表情が忘れられない。
衝撃と後悔。
葛藤の末に行き着いた先。
文鳥を見つけるのが先になっていたら。どうなっていただろう?
知っても結果は変わりなかったのだろうか。
見終わった後、様々なことを考える。
梅安のいる江戸の世界にもう少し浸りたい。
原作、読んでみようかな。