伊達ロビン

仕掛人・藤枝梅安の伊達ロビンのレビュー・感想・評価

仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)
4.0
 時代劇再興に向け、池波正太郎生誕100年を記念した意欲作。鬼平や剣客商売が好きなので、当然楽しみに封切りを待って、行った。
 トヨエツ梅安のなんと色気があり、スタイリッシュなことか。愛之助彦次郎も誠実&クールでいいバディ感でている。お約束の飯や肴のシーンも引き立っている。主要キャストほぼ40オーバー^ ^;アダルトでダークなクール時代劇。
 演出や物語の構成、殺しのシーン、殺陣、撮影、夜の江戸。どれも印象深く、上質の仕上がり。
 惜しむらくは、梅安と妹おみのの子ども時代の回想シーン。クライマックスにまで繰り返す必要はなかった。余計な感じ。役者さんの演技に凝縮させた方がいいシーンになったと思う。

 こんな上質で力のこもった時代劇映画なのに、なんで配信やDVD化しないのか?もっと世の中に広げるべきでは?これでは時代劇再興の地平は広がらない。時代劇専門チャンネルnetもコンテンツが少なすぎて解約してしまった。
 今回の梅安をもっと多くの人にシェアするべき。勿体無い。