大いなる旅路のくぅーのレビュー・感想・評価

我が盛岡市を舞台にした、半世紀以上前の隠れた名作をやっと鑑賞…人生の旅路を見事に描き切った余韻にニンマリ。
展開は実にベタな起承転結…仕事愛をベースに、粗削りな独身期から落ち着く夫婦期を経て、親として子供達の成長の紆余曲折と激動の時代の波を乗り越えて行く。
そう、ラストで機関車を見つめる姿が、人生のレールと重なるあたりが実に味わい深く…三國連太郎が見事に演じ切る。
そして、実際に起きた列車事故を再現しつつも…岩手山や北上川等、古く懐かしき我が地の風景にニンマリ。