甘酒

バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版の甘酒のレビュー・感想・評価

3.2
“その謎解きを、後悔する”
何ともうまいキャッチコピーだと、観終わった後にしみじみ∙∙∙。

ドラマでの若宮(岩田剛典さん)と獅子雄(ディーン・フジオカさん)の
良きキャラクターの関係性はそのままに、
ドラマより若宮の視点を中心に動きのあるストーリー性も面白く、
映画作品としての贅沢さを至るところに散りばめたシャーロックだった。

物語のキーとなる動物の声や気配。
細かな作動音。
キャラクターの息遣いや視線。
行間をしっかり感じさせる間合い。
大胆だけど繊細なカメラワークやカット割など
ミステリーを大きなスクリーンで観る贅沢さを感じさせるのは
さすが西谷弘監督だなぁと。

やはりミステリーとしては、正直少しだけ古い感じもするが、
古き良き謎解き感は十二分に楽しめたし、
壮大かつ緻密に作り込まれた世界観とロケーションだけでも
映画としての娯楽性の満足度はなかなかだったと思う。
甘酒

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