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バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版のharunomaのレビュー・感想・評価

2.0
演劇的な意識的な台詞の量と豊富なショットのコンテが、成立し得ないものを成立させようとしている。
現在のフジテレビの職業映画監督西谷は、おおよそ大嫌いなディーンなり、岩田(空に住むよりいいのは期待がゼロだからか)なりでも映画にしてみせると言う。Zero to One ゼロから一へ、まったく立派である。
ガリレオスペシャルでもよかった村上虹郎。なぜ30分だけ?
だがこれらの努力がフィンチャーのショットにはならない。
われわれはKEE渋川清彦の着々としたキャリア(演技なる何かがPASSIONから14年まったく変わらないのは)を確認するために映画を観るわけではない。不釣り合いな娘も無理がある、老けメイクなしの広末。
祈りの幕が下りる時と比べると痛い。
新木優子。
椎名桔平はそろそろ本気で助演する映画を選ぶべき。
西谷はしかし結局ゴミを漁るフジテレビの丹下健三の球体でもあるだろう。ドラマでも劇場版映画になります、という疚しい良心には倒錯と変態が著しく欠けている。ドッグプレイでもありはしないか。レディ・イン・ザ・ウォーターを見直そう。
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