自分がその時に大切だと感じた出来事・物に時間を費やしたことが、ある日突然ゴミのように無駄に感じでしまうことは誰にでもあるわけで。
人は100％の自信と勇気を持って生きてる訳ではないから、自分の過去に満足したいと思う気持ちと後悔する感情が混じり合うのは当たり前で、その日その時の自分の心の有り様で負のマインドになったりポジティブになったりRibbonが形を変えるように移ろう。
この映画の中に渦巻いている「憤り」や「哀しみ」を皆もリアルに感じていた頃に公開されていたらもっと評価される映画だったのでは。映画の端々で出てくるチグハグギクシャク癇癪も2年くらい前には皆が持っていただろうから。
学生時代は社会人になるためのモラトリアム期だと思っていて、このコロナ禍での自粛は学生たちからこの期間をすっぽりと奪い取ってしまったな。どうやって奪い取られたモラトリアム期を埋めていくのか？といった心情が上手く描かれてると思った。
未完成の卒業制作を壊して持って帰るくだりがすごい良かった。
