GreenT

デッドリー・イリュージョンのGreenTのレビュー・感想・評価

2.0
『セックス・アンド・ザ・シティ』で完全にサラ・ジェシカ・パーカーの太鼓持ちさせられてたクリスティン・ディヴィスが主演だ!ってことで面白がって観始めたら、最後まで観てしまいました。

クリスティン・ディヴィスはメアリー・モリソンという、有名ミステリー作家を演じていて、主演で物書き!完全にキャリーを意識してるじゃん!

子供が生まれてからは執筆活動を辞め、子育てに専念していて、仕事なんだかわかんないけど裕福なビジネスマンの夫(ダーモット・マローニー)ともラブラブ。

この設定が、SATCのシャーロットのキャラと全く変わらない!デカい家に住んで、デザイナーブランドの服を着て、専業主婦を嬉々としてやってる。

クリスティン・ディヴィスの演技もシャーロットのまんまだし。この人演技はできないのかなあ。自分のまんまの役しか。

メアリーは執筆できないことに不満はなかったんだけど、夫がビジネスでなんかやらかして金が必要になったので、また本を書くことになって、子供の世話をするナニーを雇う。

これがグレースという若い女の子で、子供の扱いもうまいし、単なるナニーというより、家政婦か!ってくらい良く働く。しかも「こんなに良くしてもらって・・・」みたいなすっごい低姿勢の子で、グイグイとモリソン一家に入り込んでくる。

普通、若いナニーつったら旦那と不倫って思うでしょ?それが違くて、メアリーはこの女の子と性的な妄想を見始める。

要するに、メアリーはセクシー・スリラーの作家なので、執筆していると、想像と現実の境目がなくなり、グレースが本当にメアリーを誘惑しているのか、それともメアリーの妄想なのか?ってのが見どころらしい。

けど、映画としては火サスですから!良い映画とは思わない。オープニングで出演者の名前が出てくるじゃないですか?その文字が「キラ!」ってはじけたり、メアリーの本が売ってる本屋の隣のカフェに「Kombucha &Coffee」って書いてあったり、なんか「SATCをサイコ・スリラー仕立てにしたらどうなる?」って発想なの?すっごい変な感じの話。

そうそう、そんで、メアリーはシャーロットと変わらないって言ったけど、「作家としての顔」はちょっと変な設定で、まず、ペンと紙で執筆してんだよ!今どきいる?そんな人。後でPCに打ち込んでいたから、ペンでないと書けないって人なの?なんかそこ、会話とかでサラっと説明してくれませんか?って感じ。

あと、メアリーは葉巻を吸うって設定が「なに?」って思った。どーも葉巻っておっさんってイメージあるじゃないですか。しかも葉巻って、あんまりプカプカ吸うもんじゃないよね?タバコみたいに吸ってる。

それ以外の様々な設定も安っぽいしアレなんだけど、「このナニーは何者?意図はなに?」ってのが気になって最後まで見れた。

4分の3くらいエロ・スリラーっぽく続き、最後の4分の1でどどどど〜!って謎解きされて、最後もどっちつかずの結末。「やっぱ3流〜」って思ったけど、待てよ、シャマランもこんな感じだよな?とか思った(笑)
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