くぅー

ミュジコフィリアのくぅーのレビュー・感想・評価

ミュジコフィリア(2021年製作の映画)
4.0
“音楽は一人ではできへんのやなぁ。”

京都の芸術大学の現代音楽のサークルを舞台に、ある音楽家一家の訳あり新入生とサークル部員の交流に、天才作曲家の兄との確執等、音楽に関わる青春群像劇。

そう、現代音楽のサークルという変化球で、ことごとく王道ではないながらも…ラストの余韻がすこぶる良くて、これは思わぬ拾い物でしたね。

そんなタイトルは未聴感らしく、既視感ならぬ既聴感のない、斬新な音色を楽しむという感じで…とにもかくにも音楽の自由の真髄を見せられたかなと。

うん、実は主人公は天才で、序盤にその片鱗を見せただけで、やはりラストに本領発揮のシーンが欲しかったですが…それでは王道になるので、良しとしますか。

にしても、『鴨川ホルモー』等同様に、魅力的に京都を見せていて、行きたくなりましたね。

なお、俳優陣では、まずは井之脇海…代表作の一つになるいい仕事ぶり。
そして、松本穂香…歌声を存分に披露し、愛しいヒロインぶりを魅せてます。
さらには、山崎育三郎と川添野愛の流石の好演に… 阿部進之介に濱田マリがいい味を出し、 神野三鈴らのサポートもナイスでした
くぅー

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