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ミュジコフィリアのdarumaのレビュー・感想・評価

ミュジコフィリア(2021年製作の映画)
3.9
井之脇海くん初主演作品に惹かれて。これは!まさに…彼の為の映画だ。トウキョウソナタを観ている人ならそう思うと思う。

現代音楽というぱっと見難解なものが前面に出ていますが、本質はそこではない。けれど!これはやはり音楽映画だと思う…映画も好きだけど音楽畑から来た私にはたまらないシーンが結構ありました。その現代音楽を使った舞台みたいなシーンがめっちゃよかったし、海くんが弾いてる(確か本当に弾けるはず)のもよかったし、松本穂香ちゃんが歌ってる歌がいいなぁ…と思ったら、日食なつこさんだった!(そうだった!忘れてた)
この歌、好き。(穂香ちゃんに合ってるかは正直わからないけど…でもいい声だった。ハリのある声)海くんもコーラス少ししてます^^

ストーリー的には特に言及する点はないのですが(まあ普通かなという感じ。むしろ若干カクカク感はある。。演出含め)、でも、オチは結構、おお!という感じがしました。

海くんが主演だけど、山崎育三郎さんのほうが目立つ感じの役柄です。
(そこがまた海くんはユマニテさんだと思った…引き立て役^^)
苦悩してるのは彼(大成:育三郎さん)の方だと思うんですが、最後のほうにぱっと笑顔になるシーンがあって、それがとても印象的だった。いい笑顔。
育三郎さんはドラマ「悪党たちは千里を走る」で好きになってちょこちょこ観ていますが(でも売れてからはほとんど見てない。昭和元禄落語心中が最後かな?エールは流し見してた)、タレ目がいいですよね…(違うか、笑)
本作では指揮をするシーンが多かったと思うのですが、さすがミュージカル出身!めちゃくちゃ似合ってました。特に終わった後、演奏者に立つのを促すポーズが様になりすぎてた。恰好良い^^
役どころのせいか、それこそ昭和元禄落語心中がちょっと浮かんだ…

海くんは、どちらかというと彼が好きというより、出る作品が好き(基本的に私好みが多い。特に若干マニアックな作品の場合)なので追っかけているのですが(本作も音楽への特化の仕方が突出しててよかった!)、凄くハマるシーンと、あらっ?っていうシーンがいつもある。基本的にバイプレイヤーなので、話さないシーンのほうが目を引く(ハッとするほどうまい!、というか無意識に受け入れられる巧さなので、気にかけて観てないと気づけないかも)。わちゃわちゃするのはちょっとあざとくなりすぎる気がするので、そこがナチュラルだと満点かな。(何様←私)
でも、全編関西弁(京都弁?っていうのかな)は凄いな!と思った。
確か関東の御出身、難しかったのでは…

漫画原作のせいか?髪型がちょっと独特だった…
海くんと穂香ちゃん、そろって髪がはねすぎ(笑)
あと、海くんは俺の家の話の時(その準備期間)に撮影したのかな?ちょっとふっくらしすぎてる^^(もともと痩せ型ではないのかもだが)

神野三鈴さんと濱田マリさん、ベテラン勢が圧巻でした。

あまりストーリーには期待せず(原作未読。ファンの方ごめんなさい)、軽く音楽映画だと思って観ると楽しめると思います。
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