見る場所で何本にも見える、通称「お化け煙突」近辺の街が舞台の人情劇。
電車内から見える景色で煙突の全容が明らかになる粋な構成。
上原謙がカレンダーをチラチラ気にする意味に途中で気付く🤭
極…
冒頭、お化け煙突を空撮で捉えたカメラは、その関心を東京の周縁に向け、その近郊の村からひとつの家屋を選びとる。早朝の家屋の1階を眺めたカメラは、まもなく階段を上がろうとしたとき、はたと足を止め、そろそ…
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戦後の復興期に有名になった、見る場所により1本、2本にも…4本にも見える煙突の町(小津安二郎の初トーキー『一人息子』にも印象的に登場)を舞台に描かれる、男女4人のアンサンブル・ドラマ。
しかし、宗教…
☆上原謙のナレーションと芥川也寸志の重厚だけど軽みもある?スコアで始まるオープニング。
☆主要キャストの登場シーンが効率よく続きます。三好栄子→田中絹代→上原謙→中村是好→北ラジオ店の店主(誰だろ?…
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1953年公開作品。終戦から8年「もはや戦後ではない」と言われる少し前だろうか?
東京下町(の中でもさらに貧しい地域)に、当たり前に見られた人々の暮らし。
上原謙と田中絹代演じる夫婦は、妻が再婚で子…
”長屋モノ”ではあるが、笑って泣ける喜劇ということでもない。
辛気臭いムードが漂うが、出来事自体はいくらでも笑い話にできる。
見る場所によって変わる煙突。
各男女のこもごもは現代と通ずるところが多…