煙突の見える場所の作品情報・感想・評価

煙突の見える場所1953年製作の映画)

製作国:

上映時間:108分

ジャンル:

3.6

『煙突の見える場所』に投稿された感想・評価

うどん

うどんの感想・評価

4.3

見る場所で何本にも見える、通称「お化け煙突」近辺の街が舞台の人情劇。

電車内から見える景色で煙突の全容が明らかになる粋な構成。

上原謙がカレンダーをチラチラ気にする意味に途中で気付く🤭

極…

>>続きを読む
日本初トーキー映画の撮り手だからか音の存在感が凄まじい。基本シナリオの映画だが、田中絹代が入水自殺を試みるシーン等叙情的な部分はショットだけで語ってみせる。
okawara

okawaraの感想・評価

4.3

冒頭、お化け煙突を空撮で捉えたカメラは、その関心を東京の周縁に向け、その近郊の村からひとつの家屋を選びとる。早朝の家屋の1階を眺めたカメラは、まもなく階段を上がろうとしたとき、はたと足を止め、そろそ…

>>続きを読む

このレビューはネタバレを含みます

戦後の復興期に有名になった、見る場所により1本、2本にも…4本にも見える煙突の町(小津安二郎の初トーキー『一人息子』にも印象的に登場)を舞台に描かれる、男女4人のアンサンブル・ドラマ。
しかし、宗教…

>>続きを読む

☆上原謙のナレーションと芥川也寸志の重厚だけど軽みもある?スコアで始まるオープニング。
☆主要キャストの登場シーンが効率よく続きます。三好栄子→田中絹代→上原謙→中村是好→北ラジオ店の店主(誰だろ?…

>>続きを読む
1号

1号の感想・評価

4.0
時代を感じられてとても良かった。
日本って、東京って、あんなだったんだなぁ。
煙突の風景と、喜劇要素が効いていた。

かろうじてリアルタイムの記憶がありそうな男性たちで劇場は満席だった。
我路

我路の感想・評価

3.7
新東宝
2009年11月15日 シネラ
音楽:芥川也寸志(比呂志の弟)
絨毯爆撃による住宅難の事情がよくわかる映画。間貸しで貸す方も借りる方もうまい具合である。

16㎜フィルム上映

このレビューはネタバレを含みます

1953年公開作品。終戦から8年「もはや戦後ではない」と言われる少し前だろうか?
東京下町(の中でもさらに貧しい地域)に、当たり前に見られた人々の暮らし。
上原謙と田中絹代演じる夫婦は、妻が再婚で子…

>>続きを読む
Kunihiro

Kunihiroの感想・評価

3.5
見方(考え方)によって生き方が変わる、と言うことか。戦後間もない頃の古き良き時代に生きる善人な人々の群像劇。

”長屋モノ”ではあるが、笑って泣ける喜劇ということでもない。
辛気臭いムードが漂うが、出来事自体はいくらでも笑い話にできる。
見る場所によって変わる煙突。

各男女のこもごもは現代と通ずるところが多…

>>続きを読む

あなたにおすすめの記事