実際には4本の千住にある「お化け煙突」。
それが、見る場所によって、4本・3本・2本・1本に見えるから「お化け煙突」と呼ばれていた。
今は、もう存在しない。
この煙突のことを知ったのは、川本三郎さ…
東京でも、こんなに人と人との距離が近かったのだ。壁は薄く、プライバシーなど少しもない。でも、この近さが、この時代なのだ。近いということは、お互いに迷惑をかけあうということだ。緒方隆吉(上原謙)と再…
>>続きを読む矛盾だらけの行動をとっていく4人4様。 でもかなりイライラさせる。人は一通りではない、いく通りもの面を持ち、また自分自身も、いくつもの姿を持っている。また見る側も同じで、お化け煙突がその象徴、オープ…
>>続きを読む今から考えると想像を絶するプライバシー空間のない戦後の借家。玄関上り口横の居間で夫婦抱き合えば帰ってきた独身下宿人に丸見え、2階の独身男女も襖一枚で仕切られただけ、品行方正だったんだね。お化け煙突が…
>>続きを読む上原謙・田中絹代夫妻が他人の赤ちゃんを押し付けられる話。
この監督らしい素朴な景色や細かい美術、一つ一つの画面が決まったカット割、変な登場人物とほのぼのするディテールが大好き。ただ、中盤は成瀬作品…
見てきた本数が少ないからかもしれないが、邦画で一番好きな映画。何度も見ている。
煙突の本数が見える位置によって変わる、というのは人間の多面性のメタファーだけでなく、
見えている煙突の数が本当の煙突…
やっぱり田中絹代だなー。すてき。話が進むにつれてどんどん美人に見えてくるんだよなぁ。
高峰秀子はもちろん美しいけど、パッとした美しさではなくいろんな角度でいろんな表情を魅せる田中絹代にどうしても心奪…
名匠・五所平之助監督の戦後の代表作のひとつ。
かつて足立区千住にあった火力発電所の四本の煙突は、見る場所が違うと一本に見えたり、二本に見えたり、三本に見えたりする通称・お化け煙突。
こち亀の一篇…