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ARIA The BENEDIZIONEのnamikiriのネタバレレビュー・内容・結末

ARIA The BENEDIZIONE(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

シンエヴァと同様、ARIAも卒業式を迎えるということで、これは観に行かなければと思い、過去作を見返してから観に行ったのだが、全くそんな必要はなかった。

ネオヴェネツィアを訪れると、時間がゆっくりと流れていて、自然と優しい気持ちになれるから。日常を忘れて、本当に旅行に来ておもてなしを受けた気分。

そんな時間の中で、大人になっても、夢を抱きつづけて、日々成長していく藍華たちの姿を観ていると、渇いたわたしの心にじわりと染みわたるものがある。

いつまでも、この場所とこの時間に留まっていたいとも思うけど、その想いは心に焼き付けて、明日からまた頑張ろう。

きっとまた訪れた時には、違う素敵があると思えるから。そこに息づく空気や伝統が根付いているから。

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(ネタバレ妄想感想が続きます)

















【ネタバレ感想と妄想】

晃さんカッコ良すぎです。これは、男女問わず惚れますね。藍華との絆もいい。

一輪の薔薇🌹と薔薇の葉🍀の花言葉は、このお話にピッタリです。

ストーリーのインスピレーションとしては「夜の薔薇」。◯屋だけに。きっと、藍華はウンディーネの魂を継承した良いクイーン♕になれると予感しました。

「アイの歌声を聴かせて」で、悟美が美津子(CV: 大原さやかさん)を支えるために頑張って家計のやりくりをするシーンと、藍華が電卓を叩きながら頑張って姫屋の支店を経営するシーンがダブります。これって奇跡なのかな。かな?(CV: 中原麻衣さん)

ところどころ、水島務監督作品のパロネタを見たり、聞いたりした感じがしますが、演出陣がみんなハルフィルムメーカー出身だったんですね。ストパン劇場版のパロに触発されたものと最初は思っていました😁。そういう意味では、卒業ではなく、同窓会なのかも知れないと考えると素敵ですね。

締めのシーンは、ヒューマンドラマ中心のSFとして良かったです。

マンホームという日常に戻る宇宙船の中で「美しく青きドナウ」が僕の頭の中では流れていきます。AQUAがテラフォーミングされた未来の惑星であり、人々はそこではゆったりと素敵を求めながら悠久の時を過ごしていく…。感慨深いです。
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