ひゅうどんこ

リカ ~自称28歳の純愛モンスター~のひゅうどんこのレビュー・感想・評価

3.3
 ドラマ版がⅠ・Ⅱあったとはつゆ知らず。

惚れたら、死ぬ。
自称28歳
高岡早紀
お嬢様ドレスにハイビスカス、、、。

ジャケ写だけでも既に怖え〜((((;゚Д゚))))ヒィーー


 リカに似た人には幸い捕まったことはないが、高岡早紀に似た人に捕獲されたことはある。

真っ当なことを言うが、過去を問うと、世間の倫理観と違っていても、間違ったことはしていないと一刀両断🩸🗡️。
常に今を生きているので、たとえ道を外れても、今は瞬時に過去となるので、全て「私」が正当となる。。という脳内変換をしているようなんだな💦

 昔家にリカちゃん電話☎があった。
「わたしリカちゃん。お友達になってね😉」
受話器越しに何を言っても、同じ返事しか返ってこなかった。

彼女らはリカちゃん電話☎と同じである。
話せば分かると思ってはいけない。
一方通行で話にならない人物は、職場にも家にもいる。
現実世界でのある意味モンスター🦹である。


 役者としての高岡早紀は美しい。
可愛いとか綺麗ではなく美しいのだ。
(残念ながら私の好みではないが。)

歳を経るほど女性は美しいと思って憚らない私から見ると、彼女は益々美しくなるだろう。
近年出演した別の作品も観たが、脇の抑えた演技も良かった。
全てを投げうっても続けた彼女の役者魂から立ち昇る妖気は、男性的な美にも見える。

そして声も良い。雑味がない。
共演の市原隼人の声がこれまたまろやか過ぎて蕩けそうになる。
この二人の現実離れした、どこかお人形さんのような疑似ロマンスを前にしては、お人形さんイメージの佐々木希が血の通った人間に見えてしまうほどだ。


 大事な場面でかかる『人形の家』。
本作では、FAKYのLil’Fangが唄うバージョンが正解だろう。

曲そのものとして、個人的にはちあきなおみ版を推したいが、この曲に関してだけは、弘田三枝子を超えられない。
曲の世界観の憑依が別次元なのだ。

『人形の家 』(1969) 弘田三枝子
https://youtu.be/oasgd-PtNYw (3:14)