”長屋モノ”ではあるが、笑って泣ける喜劇ということでもない。
辛気臭いムードが漂うが、出来事自体はいくらでも笑い話にできる。
見る場所によって変わる煙突。
各男女のこもごもは現代と通ずるところが多…
このレビューはネタバレを含みます
二階に下宿する木っ端役人の芥川比呂志が巻き込まれ型カトリック探偵になる宗教ハードボイルドミステリー。事件は重婚絡みの捨て子捜査。隣の高峰秀子と名コンビで捜査開始。脇の布陣も田中絹代上原謙と充実しまく…
>>続きを読むこれはつい作品「全体」としてよりも「枝葉末節」に注目してしまう。主役は例の「おばけ煙突」かと思いきや、どうしたって豪華キャストの方に目が行っちゃうもの。どのように豪華かというと。どうしても映画スタア…
>>続きを読む千住のお化け煙突。
国立映画アーカイブのニュープリント上映に行かれなかったので、手持ちの劣化DVDRで鑑賞。
昭和な生活を味わいたかったら、この映画を観るといい。話しは小津の「長屋紳士録」に似てます…
田中絹代がなにか物を置く時に安定しなくてガチャンとなったり、芥川比呂志が噛んだりするのが計算なのか偶然なのかわからないが面白いと思った。アクシデンタルなものがあってこそのコメディって感じ。
赤ん坊…
これを見ずして日本映画を語っていた自分を恥じる。
黒澤他の巨匠にない強烈な活気、加えて厳しい人生観。
拙い例えだと今村昌平?それでいて揃う大名優たち。
そして題名に象徴される比喩の世界。
全く未体験…
このレビューはネタバレを含みます
花井蘭子と関千恵子が並んで歩くシーンの音楽は要らない
三好栄子は変な宗教に嵌まってるおばさんの役多いね
あんなふうに家に捨て子が来たら、自分なら喜んで育てちゃう
荒川土手(煙突の見える場所)v…
屋内外問わずカメラがガンガン引くので逐一ショットに小さな驚きがあって良い。
これぞ昭和日本映画と言わんばかりの辛気臭さでかなりげんなりする話なのだが、うんざりするほど流れる赤子の夜泣き声が輪をかけ…
実際には4本の千住にある「お化け煙突」。
それが、見る場所によって、4本・3本・2本・1本に見えるから「お化け煙突」と呼ばれていた。
今は、もう存在しない。
この煙突のことを知ったのは、川本三郎さ…