名匠・五所平之助監督の戦後の代表作のひとつ。
かつて足立区千住にあった火力発電所の四本の煙突は、見る場所が違うと一本に見えたり、二本に見えたり、三本に見えたりする通称・お化け煙突。
こち亀の一篇…
戦後のまだまだみんな貧しく、袖すりあって暮らしてる頃のお話。
「坊や、おじちゃんと一緒に行きな。税金のかわりにな。」って、借金のカタじゃねーんだから。。
煙突の見える数は或る暗喩です。4本見え…
人間を人物として描き切らない潔さに感動。身に起こることや他人は理不尽で奔放で怠惰で面倒くさい、かといって愛情がないわけでも優しくないわけでもない。のはお互い様、何事もジャンケンであっさり気持ちよく白…
>>続きを読む五所平之助監督『煙突の見える場所』(53)。かつて私は北千住に住んでいたことがあって、荒川沿いもよく歩いた。本作にはその荒川周辺の実景がふんだんに織り込まれている。主人公夫婦の数々の不幸(と若干の幸…
>>続きを読むタイトルにある煙突とは千住にあったおばけ煙突のこと、見る角度によって本来4本ある煙突の本数が変化して見える
物語はその煙突が3本に見える地域に住む上原謙&田中絹代夫婦、その二階に間借りしている高峰…
この映画のテーマは「幸福とはなんぞや」。少なくとも私はそうだと思う。
「ねぇ、私幸福そう?」と問う関千恵子演じる女性はバカか?と思ったが、違う!靴を片方ずつにしてぎこちなく歩く二人。松葉杖の女性がそ…
この異質な味わいをどう伝えたら良いのか悩ましい。
上原謙は器の小さい男をやらせたら天下一品だな。高峰秀子もツンケンして愛想のない女の役が本当に鈍く光輝く。
そういう何となしに負の要素を、凡庸なホー…
高峰秀子と芥川比呂志の描き方がいいです。高峰秀子が凄いだけかもしれませんが。
五所監督は気の強いちょっと癖のあるちょっとひねくれたような人間を描くのがうまい監督だという印象です。メインの夫婦が癖のな…
タイ焼き。みかん。りんご。パン+変なジャム。……食べ物がことごとくマズそうに見えた 笑。
“大人たちの泥沼”への洗浄剤感(光明感)を女優として元々持つ高峰秀子さん。役柄上それを共有せんとする芥川比…