この監督の才能とセンスには本当に脱帽する。
現代日本からこれほど素晴らしい映画が登場するとは思ってなかった。
本当に生きてて良かった。
本作、JOINTはよくある犯罪映画とはまるで異なる意欲作となっている。
ドキュメンタリーの如く生々しくリアルな内容の半グレ疑似体験映画。
まさにアウトロー版"街の上で"だと思う。
投資に手を出したり企業相手にプレゼンしたり…俺も相当な数の犯罪映画を鑑賞してるはずだがこの映画と似てる映画ってちょっと思いつかないなあ。
キャストの人達はみんな個性があってカッコいいけど、主演の山本一賢さんは特にカッコ良すぎ。
今時のありがちなジャニーズとかのイケメンとは程遠いワイルドでアウトローなルックスが最高。
彼のような不器用で男前な雰囲気の役者って令和の日本にもうあまりいないよね。
ただ他の人も指摘してる通り、ボソボソっと話す作風なので確かにセリフが時々聞き取りにくい。
あとはボリュームバランスの問題も。
BGMの大きさに対してセリフが小さすぎる。
本来であれば今指摘した部分は修正して欲しい欠点なのだが、何故か自分はこの映画に限定して言えば「別にこれもありかな？」と思えてしまう。
想像力をかきたてられて逆に良いというか、完璧に理解出来ないからこそ何度でも観たくなる。
