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High Flash~引火点のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

High Flash~引火点(2018年製作の映画)
4.3
長年環境汚染に苦しむ高雄の小さな漁村で、漁民たちが汚染の源である企業に工場の操業停止を求める大規模な抗議行動を行っていた。
警察も出動、多くのマスコミが詰めかけていたところ、一艘の小舟が炎を上げながら港へ向かってきた。そこには抗議のため焼身自殺を遂げた男が乗っており、彼は一躍英雄として祭り上げられる。
法学医のジョウ(ウー・カンレン)がこの男の遺体を解剖することになったが、彼の身体には多くの疑問点があった。
事件を担当する検察官のジン(ヤオ・イーティー)はジョウの元妻で、前々からこの企業の汚染問題を秘密裏に調査していた。
ふたりはこれが単なる焼身自殺事件ではないと確信し調べていくうち、驚くべき真相が露呈していく。
石油会社による産業廃棄物の海洋投棄による海洋汚染に揺れる漁村で、起きた焼身自殺事件。
この焼身自殺事件を担当することになった法学医ジョウと検察官ジンの元夫婦のコンビが、お互いに対する未練を引きずりながら、海洋汚染を放置し続ける石油工場と工場の業務停止を求める市長と貧困に苦しむ漁民の対立の奥にある保険金や補償金や権力をめぐる癒着や隠蔽を、少しずつ暴いていく展開が、骨太な社会派サスペンス映画。
黒木メイサ似のヤオ・イーディのクールな魅力とウー・カンレンの実直さが、印象的。
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