椎良

うみべの女の子の椎良のレビュー・感想・評価

うみべの女の子(2021年製作の映画)
3.4
漂着

〈中学生の小梅と磯辺は体の関係を持ちつつも付き合ってはいない、そんな間柄。
雨が降って影は差し、徐々に揺らいでいく二人の心…〉

漫画原作。
無邪気な心の絡まり合い。心の拠り所を無自覚に、そして自分勝手に求め合った二人はどう折り合いを付けたのか。

思春期のどうしようもない閉塞感や攻めた性描写、登場人物への共感のしづらさなど鑑賞側として息苦しいところがあり、人を選ぶ。
その一方でキャスト選出の絶妙さ、そして程よい切なさを残す終わり方が結構良かった。数々の出来事に揉まれ風化する心、それらを経て生きていく若者達を上手く描けている。佳作!
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