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うみべの女の子のcocoのネタバレレビュー・内容・結末

うみべの女の子(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

何度も読んだあの漫画の中の世界、
人と人が触れ合うこと、その生々しさ、二人の息遣い
全部がそのまま映像化されてるみたいだった
人が生きてく上で、思い出すと心がざわざわする、恋みたいな感情
そういうのって誰かの中にもきっとあると思う
叶わなかった気持ちとか、好きだったひとのこととか、感情の断片みたいな気持ちを、この作品みてると思い出す

みんな演技っぽくない
本人たちを見てるみたいだった
こんな演技見たのはじめてかも。
原作が漫画なのに、セリフそのままでも痛々しくない
浅野いにお先生天才すぎじゃない?
人間そのままを漫画に落とし込んでるみたい。すごすぎ

思春期のイライラしてる気持ちや、そんな最中で抱えてる誰にも言えない深い傷。
みんなもがいてて、誰かに縋ってた。
でもそれにすごく共感した。
人は誰かの存在がないとボロボロになってしまう時があるけど、それって一瞬だったりする。
お互い必要だから、凸凹みたいにはまり合ってるみたいな。そんなタイミング。
でもそれが人らしくて、なんか美しいんじゃないかとも思う。
そんなことを思った。
磯辺も小梅も不器用で、でも二人とも寂しがり。
うまく伝えられなくて二人は別れちゃうけど、あの時の二人のお互いにとって必要な存在なんだろうな
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