ヘッギー

先生、私の隣に座っていただけませんか?のヘッギーのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

パートナーに裏切られたら、愛想が尽きたら、誰だって華麗に離婚届を突きつけたいものです。でも現実はそうはいかない。

無事に連載が終わって時間にゆとりができた時に夫の不倫が確定して、同じタイミングで田舎のお母さんが怪我して、主人公は教習所の教官と不倫。
映画とはいえ、あまりにも出来すぎてて劇場版スカッとジャパンみたいだな、って思った。


佐和子自身、厳しい世界とはいえ手に職つけてるわけだし、離婚してもさほど困らないんですよね。まず、そこがデカイというか普通の夫婦と違いますよね。

寝取り編集者をあえて放置したのも、目が覚めた不倫夫がやべー女から離れられないようにしたのではないかと思う。もしそうだとしたら佐和子の底意地の悪さというか、相当な恨みを感じる笑

何がスゴイって短期間で教官をオトす佐和子のガッツさ。この教官は佐和子からしたら都合のよすぎる存在である意味可哀想だし、彼も彼で早々に人妻に手を出したんだからロクな男じゃないと思う。
いっそ、教官との不倫の部分だけ嘘にした方がよかったんじゃない(実は佐和子の知り合いで協力しただけ、みたいな)?

唯一まともに見えたお母さんも妙に協力的だったし、実は佐和子と同類のやべー女なんじゃないかと思った。

瑞々しい理想のセカンドライフを送ってるみたいだけど、父親の話が出てこなかった(仏壇とかなさそうだった)から、彼女も華麗に離婚届を突きつけたのだろうか…。

佐和子の絵が絶妙に古くさくていいですね。俊夫のブランクを感じさせない画力に笑いました。佐和子の絵はやたら美化されてたけど、代筆された方が忖度した結果なのかな、なんて思ってしまった。
ヘッギー

ヘッギー