漫画家の夫婦という設定が面白い。漫画をうまく絡ませて、妄想か現実かわからなくなって、観る方も一緒に翻弄されていくようなストーリー。
ラストはさくっと行くかと思いきや思わぬ展開。お母さん少し娘に冷たい？と思っていたのが浅はかで、ちゃんとわかって見守っていたお母さんの愛情もよかった。
担当編集は純粋に仕事への情熱があるように見えるけど、掴みどころがないトリッキーさもあって終始もやもや。私はこの人が1番怖かった。
不倫ものの作品は世の中にいっぱいあるけれど、よくあるどろどろの人間関係とか恋愛ものじゃなくて、不倫というカテゴリーとも言えないような、ミステリーやサスペンスみがありつつも、キャラクターの持つ抜け感のせいか軽やかさも感じる、ちょっと不思議で面白い作品でした。
