このレビューはネタバレを含みます
発て、そして、学べ!
映画を好きになった少年が、あの手この手で、映画を見ようとする話。
小さい時に、何もないがゆえに、創造力豊かな子供時代を思いだします。
あの妙な無敵感が、悪いことしちゃうんですよね。
サマイという名前が、時間という意味で、
お父さんとお母さんにあるのは、時間だけだったと説明するのは、泣ける。
時代の流れをうつしていて、アナログから、デジタルへ。
住んでいるところは、綺麗になるけど、人も一緒に流される。
仕事を失った男の表情を映してました。
日本にある、何とかなる感がなく、国が見えました。
熱々のチャイも、そのうち自販機になるのでしょうね。
最後の電車シーンで、主人公が少し背が高くなったというか、成長しているのが、よかった。
あのシーンは、泣けるのですが、多分主人公は、養子に出されたんでしょうね。
その後の家族は、映し出されていないようですが、お母さんは、料理が得意なようなので、料理屋をやったらと思うのは、安直でしょうか。
欲を言えば、主人公がどうやって、映画監督になるまでを見たかった。
発て、そして、学べ!
というメッセージは、今ある場所に不満がある人には、刺さるでしょう。