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エンドロールのつづきのmat9215のレビュー・感想・評価

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)
2.5
映画を観ては映写機に目を向け、着色ガラスを通して風景を見る。この少年の関心は光学から、1秒間に24コマの静止画を見せる映画の原理に移行し、仲間とともに映写装置を自作する。実際のところ、フィルムの1コマがスクリーンに映じられる瞬間、フィルムは映写機の中で静止しなければならない。この事実は映写技師が少年に伝えてもいた。ところが、少年たちが作成した映写装置に間歇送り機構はなく、連続して流れるフィルムの前で風車のようなシャッターが回るだけだ。これで動く写真(モーション・ピクチャー)が上映できるのか、とちょっと鼻白む。あと、少年、可愛すぎでしょ。そして、お母さんの料理風景は、最近の日本映画と同じで料理アドバイザーが入っていること間違いなし。などとちょっと厳しい見方になってしまうのは、作者が敬意を捧げる映画作家達がちょっと違う感があるから。アミール・ナデリの『Cut!』は、文字通り暴力的に映画作家たちの名前を大量に羅列していてインパクトがあった。
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