梅ちゃん

エンドロールのつづきの梅ちゃんのレビュー・感想・評価

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)
3.8
ニュー・シネマ・パラダイス
in
…インド!

チャイ売りの貧しい少年が映画の魅力に憑りつかれ、愛と友情に包まれながら、志を立てるまでを描いたヒューマンドラマ。
実話ベースの監督生い立ちの記。
2023年112分🇮🇳🇫🇷

少年が映写技師と仲良くなり、映画が少年の生活に侵食してゆく過程はまんまニューシネマパラダイスを思い出させる。

そこで映写技師に賄賂として渡すお母さんのお弁当。調理シーンまで丁寧に見せるそのお弁当の数々は、食欲をどうにも刺激する。そうだ、インド料理店にいかなきゃ!🤤🍛

映画に心奪われた少年が映写のメカニズムの理解習得に没頭してゆくプロセスを、仲間との冒険 (犯罪)エピソードを交え、ジュブナイル味たっぷりに見せてくれる。主人公が単純なイイ子ちゃんじゃない点も、めっちゃリアルで良い。

なんとかして映画を観ようと奮闘する少年達がカワイイ。キラキラしている表情に自ずとこちらの頬も緩む。犯罪はダメだけどね!😅

当時の貧しい庶民の映画に対する憧れや、生活の様子が垣間見えるなか、技術の進歩に伴う映画産業変化の光と影もしっかり掬い取られていて、興味深い作品でした🤔

古き良き映画に向けられた愛情あふれるラストは途轍もなく清々しい。そして、少年の旅立ちのシーンはやはり沁みる🥹✨

さあ行くんだ、その顔をあげて!😭